書誌情報
著者・訳者:スザンヌ・ジョインソン 著 中村久里子 訳
版型・ページ数:四六判・並製・368ページ
発行年:2016年03月30日
内容
歩きつづけなければならない、あの場所へたどり着くまで…。
1920年代カシュガルと現代のロンドン。
2つの時空をつなげるのは――。女性たちの魂の遍歴!
1923年、伝道のために妹リジーや仲間とともに、シルクロード最果ての地カシュガルへと赴いたエヴァ。
そこでエヴァを待ち受けていたのは狂信、猜疑、欺瞞、秘密――
策略と欲望の渦巻く辺境の地で、最愛の妹とも心離れたエヴァはしだいに孤立していく。
一方、時は現代。ロンドンで暮らすフリーダは、道ならぬ恋と出張続きの仕事に閉塞感を感じていた。
ある日、覚えのない人物の近親者として死亡通知を受け取ったのを機に、過去を探り始める。
過去と現代、カシュガルとロンドン、2つの時空がつながるとき、愛と希望が連鎖してゆく。
自由を求め生き方を模索し続けた女性たちの、彷徨(さまよ)える魂が綴る旅物語(トラベル・ストーリー)!
著
スザンヌ・ジョインソン(Suzanne Joinson)
ブリティッシュ・カウンシル文学部門の非常勤職員として10年あまり勤め、定期的に中東、中国、ロシア、東西ヨーロッパを訪問。また、旅行ライターとしてニューヨークタイムズやロンリープラネットに寄稿経験がある。2008年にはノンフィクション「LAILA AHMED」でニュー・ライティング・ベンチャーズ賞を受賞。本作は小説デビュー作。現在はフルタイムの作家として執筆にいそしむかたわら、各地を旅行している。サセックス州の海沿いの小さな町で、夫と幼い子供ふたり、毛がぼさぼさの犬と暮らしている。
訳
中村久里子(なかむら くりこ)
新潟県出身。立教大学文学部心理学科卒業。訳書に『国を救った数学少女』『天国に行きたかったヒットマン』(西村書店)、共訳書に『アンドルー・ラング世界童話集』(東京創元社)がある。