書誌情報
著者・訳者:カールソン/猪口 孝 編
版型・ページ数:四六判・上製・314ページ
発行年:2008年10月30日
内容
草の根から見た比較政治体制論
日本・韓国・台湾・マレーシア・タイ・中国・インドなど、
アジアは世界の人口の過半数を有するだけでなく、
貧困、富裕、独裁と民主主義、共産主義と資本主義など、
政治的・経済的・歴史的・文化的・宗教的に実に多様である。
そしてその複雑な世界に生活する人々の現実の意識はいかなるものなのか。
本書は1999年の「ギャラップ国際ミレニアム調査」のデータを分析した、
草の根から見た比較政治体制論であり、ここまで大規模な世論調査は例を見ない。
マクロ的な政治体制分析にとどまらず、ミクロ的な市民意識分析に使えるデータであり、
アジアの多様性とグローバリズムの現実と矛盾を見据え、
明日の世界を占う貴重なカギを提供するものである。
目次
第1章 序説
第2章 日本 「日本における民主主義と自由に対する支持」
第3章 大韓民国 「韓国政府に対する信用と信頼」
第4章 台湾 「台湾新民主主義の社会基盤:民主的統治の公共認識」
第5章 マレーシア「マレーシアにおける政治の新時代:動乱と分裂」
第6章 タイ 「タイにおける政治参加とガバナンス」
第7章 中国 「中国における民主的発展と価値観の変容」
第8章 インド 「インドの成熟する民主主義」
付録 ギャラップ国際ミレニアム調査
著者紹介
猪口孝(いのぐち たかし)
中央大学法学部教授、東京大学名誉教授。
専門は比較政治学と国際関係学、特に東および東南アジアに関するもの。
アジア政治研究連合会長、日本国際政治学会元理事長。