書誌情報
著者・訳者:H・アンナ・スー 編 森田義之 監訳 小林もり子 訳
版型・ページ数:B4変型判・上製・336ページ
発行年:2012年08月20日
内容
あらゆる分野の事物に興味を向けたレオナルド。
実験の記録やアイデアをまとめた直筆の記録をもとに、
思考過程の秘密をさぐる。
イタリア・ルネサンス期を代表する人物の一人、レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)。
彼が遺した膨大な手稿・スケッチ・素描をもとに、多彩な分野にわたって発揮された彼の業績をたどる。
本書は、レオナルドがとりわけ深い関心をいだいていた3つの大きなテーマ、
「画家をめざす人たちへのアドバイス(絵画とは、人体とは、光と影とは、遠近法とは)」、
「自然をめぐる観察と考察(解剖学、植物学、地誌、天文学)」、
「実用的な知識(建築、彫刻と彫金、発明と実験、哲学と格言など)」に沿って構成されており、
編者のスーが自由な感覚で、
膨大な量のレオナルドの手稿(絵とテキスト)の中から、
真髄を伝えていると思った部分を断片的に選り出し、テーマごとに紹介している。
鏡文字(反転文字)を得意としたレオナルドの筆跡や、
手慣れた線描などを実際に目にすることができるのも嬉しい。
日本語版の巻末には特別に、レオナルドやその手稿についての解説・エッセイを追加掲載。
目次
第�吃� 美、理性、芸術
1章 絵画について
2章 人体について
3章 光と影
4章 遠近法と視覚のしくみ
5章 人物習作とスケッチ
第�局� 自然の観察と秩序
6章 人体解剖
7章 植物学と風景の表現
8章 地理学
9章 物理学と天文学
第�敬� 技術と応用
10章 建築と都市計画
11章 彫刻と鋳造技術
12章 機械の発明
13章 画家への助言
14章 哲学、警句、雑記
解説・エッセイ[日本語版限定書き下ろし]
●レオナルド・ダ・ヴィンチの手稿について 小林もり子
●レオナルド・ダ・ヴィンチのイタリア性と超イタリア性 森田義之
編集
H.アンナ・スー
米プリンストン大学で美術考古学の修士号取得後、メトロポリタン美術館の学芸員を務める。同館、NY大学のインスティテュート・オブ・ファイン・アーツ、プリンストン大学美術館、ハーバード大学などにおける学術出版の企画にも携わっている。
監訳
森田義之 もりた よしゆき
愛知県立芸術大学名誉教授。著書に、『ジョルジョーネ/ティツィアーノ』(共著、中央公論新社)、『NHKフィレンツェ・ルネサンス』6巻(共編著、日本放送出版協会)、『メディチ家』(講談社)など。訳書に、ヴァザーリ『ルネサンス彫刻家建築家列伝』(監訳、白水社)、バーク『新版 イタリア・ルネサンスの文化と社会』(共訳、岩波書店)、ペドレッティ『トリノ王立図書館蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチおよびレオナルド派素描』(共訳、岩波書店)、デ・ヴェッキ『ミケランジェロ』(西村書店)、カプレッティ『イタリア巨匠美術館』(監訳、西村書店)、パオルッチほか『芸術の都 フィレンツェ大図鑑』(監訳、西村書店)など。
翻訳
小林もり子 こばやし もりこ
東京藝術大学大学院美術研究科修了。専門はイタリア・ルネサンス美術。1989〜91年、ミラノ大学留学。訳書にペドレッティ『トリノ王立図書館蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチおよびレオナルド派素描』(共訳、岩波書店)、フォール『ルネサンス美術』(共訳、国書刊行会)、カプレッティ『イタリア巨匠美術館』(共訳、西村書店)などがある。現在、イタリア在住。