書誌情報
著者・訳者:立松 正衞 著
版型・ページ数:B5・112ページ
発行年:2010年09月01日
内容
日本人において発生頻度の最も高い「胃癌」。精力的に研究が進められてきたが,腸上皮化生を含めた胃癌の発生と進展について多くの問題が未解決のままである。WHOによりHelicobacter pyloriがdefinite carcinogenだとされたが,著者自身はdefinite carcinogenではなくプロモーターと考え,腸上皮化生とHelicobacter pyloriの関連を解決することにより整合性のある解決にいたると考える。第一線で研究を続けてきた著者による,胃癌研究における現在までの問題点の整理と今後の研究の羅針盤としての書。
目次
第1章 キメラマウスからのメッセージ
第2章 消化管上皮の細胞分化
第3章 幹細胞からみた腸上皮化生の新しい概念―胃腸混合型腸上皮化生
第4章 胃と腸の上皮の分化に関する遺伝子
第5章 幹細胞のゆらぎ
第6章 胃 癌
第7章 化生・再生は幹細胞から,癌は前駆細胞から
第8章 まとめ